GASの基本

スプレッドシートにカスタムメニューを追加する方法

カスタムメニューを追加する方法 GASの基本

みなさんこんにちは!GASおじさんです。

前回の記事では「スプレッドシート画面上でGASを実行する方法4選」をご紹介しました。

この記事の中で、

メニューバーから実行する(自分でメニューを作る)

という方法をご紹介したのですが、

今回はこちらの実装方法について解説していきたいと思います。

Youtubeでも解説していますので動画で見たい人は以下からどうぞ!

サンプル出勤表

今回は以下のサンプルを使って説明していきます。必要に応じてコピーしてご利用ください。

サンプル出勤表 - カスタムメニューを追加する方法
シート1 番号,名前,出勤,退勤 1,松本人志,9:03:04,18:14:10 2,浜田雅功,10:14:06,18:14:11 3,月亭方正,10:22:44,19:22:44 4,田中直樹,11:55:21,15:55:34 5,遠藤...

スプレッドシートにカスタムメニューを追加する方法

それでは本題です。

今回のゴールは、スプレッドシートのメニューバーに、以下のようなメニューを作ることです。

スクリプトエディタを開いて実装

まずは、「拡張機能」から「Apps Script」を開いてください。

すると、以下のようなスクリプト画面が開かれます。

今回はここに関数を追加する形で実装していきます。

追加する関数は以下のonOpen関数です。

function onOpen() {
  let ui = SpreadsheetApp.getUi();
  ui.createMenu('GAS実行')
  .addItem('出勤順に並べ替え', 'sortByEntryTime')
  .addItem('退勤順に並べ替え', 'sortByExitTime')
  .addToUi();
}

上記のコードをコピーしてエディタに貼り付けてください。

貼り付けたら保存します。

保存したらスプレッドシート画面に戻って、ブラウザをリロードします。

すると…

「GAS実行」というメニューが追加されています!

「GAS実行」をクリックしてみると、「出勤順に並べ替え」と「退勤順に並べ替え」の2つが選べるようになっています。

それぞれをクリックしてみると、sortByEntryTime関数とsortByExitTime関数が実行できることが確認できるかと思います。

コードの解説

今回追加した以下のコードについて解説します。

function onOpen() {
  let ui = SpreadsheetApp.getUi();
  ui.createMenu('GAS実行')
  .addItem('出勤順に並べ替え', 'sortByEntryTime')
  .addItem('退勤順に並べ替え', 'sortByExitTime')
  .addToUi();
}

シンプルトリガーonOpen

まずはonOpen関数についてです。

function onOpen() {
  // 処理内容
}

こちらのonOpen関数は、スプレッドシートを起動すると同時に実行される特殊な関数です。

これは「シンプルトリガー」といって、スプレッドシートサービス側であらかじめ用意された仕組みです。

シンプルトリガーには、onOpen以外にもonEdit関数などが用意されています。

詳しくは以下の公式リファレンスを参照ください。

Simple Triggers  |  Apps Script  |  Google for Developers

UIオブジェクトを取得してメニューを追加

次にonOpenの処理内容である以下のコードについてです。

let ui = SpreadsheetApp.getUi();
ui.createMenu('GAS実行')
.addItem('出勤順に並べ替え', 'sortByEntryTime')
.addItem('退勤順に並べ替え', 'sortByExitTime')
.addToUi();

まず以下のコードでUIオブジェクトを取得します。

let ui = SpreadsheetApp.getUi();

次に取得したUIオブジェクトに対してcreateMenuメソッドを使ってメニューを作成します。createMenuメソッドの引数はメニューのタイトルになります。今回は「GAS実行」という文字列を与えます。

ui.createMenu('GAS実行')

それにつづける形で、addItemメソッドを記述してアイテムを追加します。addItemメソッドの第1引数にはメニュー名を、第2引数には関数名をそれぞれ文字列型で指定します。

ui.createMenu('GAS実行').addItem('出勤順に並べ替え', 'sortByEntryTime')

上記は1行で書きましたが、実際には以下のように改行して書いても構いません。

ui.createMenu('GAS実行')
.addItem('出勤順に並べ替え', 'sortByEntryTime')

アイテムは以下のように複数追加することが多いので、改行して書く方が見やすくなるかと思います。

ui.createMenu('GAS実行')
.addItem('出勤順に並べ替え', 'sortByEntryTime')
.addItem('退勤順に並べ替え', 'sortByExitTime')

最後にaddToUiメソッドを記述して、完成です。

let ui = SpreadsheetApp.getUi();
ui.createMenu('GAS実行')
.addItem('出勤順に並べ替え', 'sortByEntryTime')
.addItem('退勤順に並べ替え', 'sortByExitTime')
.addToUi();

あらためて、完成形のコードはこちら。

function onOpen() {
  let ui = SpreadsheetApp.getUi();
  ui.createMenu('GAS実行')
  .addItem('出勤順に並べ替え', 'sortByEntryTime')
  .addItem('退勤順に並べ替え', 'sortByExitTime')
  .addToUi();
}

これでカスタムメニューを作成することができました。

ぜひ他の関数も追加したりして、独自のメニューを作成してみてください!

連載目次

  1. スプレッドシート画面上でGASを実行する方法4選
  2. スプレッドシートにカスタムメニューを追加する方法(←イマココ)
  3. スプレッドシートにサイドバーを表示する方法

GASを勉強するならこちら!

▼オススメ書籍はこちら!

スポンサーリンク
GASおじさんをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました