みなさんこんにちは!GASおじさんです。
この記事では、GAS(Google Apps Script)を使ってスプレッドシートに値を書き込む方法について初心者向けに解説します。
GASでスプレッドシートに値を書き込む方法
Google Apps Scriptの設定
まず最初に、スプレッドシートでGASを有効にする必要があります。
スプレッドシートを開き、メニューバーから「拡張機能」→「Apps Script」を選択します。
![AppsScriptを開く](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-2-17.jpg)
以下のようなスクリプトエディタが開かれたら準備完了です。コードを入力していきましょう。
![エディタを準備](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-2-18.jpg)
スプレッドシートの選択
GASを使ってスプレッドシートに値を書き込むには、まず対象となるスプレッドシートを選択する必要があります。以下のコードを使用して、スプレッドシートを選択します。
const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
const sheet = ss.getSheetByName("シート1");
こちらのコードをコピーして、myFunction
関数の中に貼り付けましょう。
![エディタにコードを貼り付け](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-2-19.jpg)
値の書き込み
選択したスプレッドシートに値を書き込む方法はいくつかあります。まずは、単一のセルに値を書き込む方法から見ていきましょう。
単一のセルに値を書き込むには、以下のコードを用います。
sheet.getRange("セルの範囲").setValue("書き込む値");
たとえば、A1セルに「Hello, World!」と書き込む場合は、以下のようになります。
sheet.getRange("A1").setValue("Hello, World!");
こちらをコピーしてmyFunction
関数の4行目に追加しましょう。
![4行目にコードを追加](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-2-20.jpg)
ここまでできたら、ファイルを保存します。
メニューバーにあるアイコンをクリックして保存します。
![保存をクリック](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-2-21.jpg)
※ Windowsの場合はCtrl + S、Macの場合はCommand + Sでも保存可能です。
保存をすると、ファイル名の横にあるオレンジのボールが消えてなくなります。
![オレンジのボールが消える](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-2-22.jpg)
保存ができたら、「実行」ボタンをクリックします。
![実行をクリック](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-2-23.jpg)
※ Windowsの場合はCtrl + R、Macの場合はCommand + Rでも実行可能です。
実行すると以下のようなウィンドウが出てくるので、「権限を確認」をクリックします。
![権限を確認](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-2.png)
以下の画面が出てくるので、使用中のGoogleアカウントを選択します。
![アカウントを選択](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-3-1.jpg)
次に、左下の「詳細」をクリックします。
![左下をクリック](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-3-2.jpg)
さらに左下の「無題のプロジェクト(安全ではないページ)に移動」をクリックします。
![左下をクリック](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-3-3.jpg)
右下の「許可」をクリックします。
![許可をクリック](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-3-4-638x1024.jpg)
ここまですると、実行ログに「実行完了」と出ました。
![実行完了](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-3-5.jpg)
スプレッドシートを確認してみましょう。
![A1セルに書き込み](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-3-6.jpg)
無事、A1セルに「Hello World!」と入力されていることが確認できました!
変数を使用した値の書き込み
固定の値だけでなく、変数の値をスプレッドシートに書き込むこともできます。
以下の例では、変数messageの値をB2セルに書き込んでいます。
const message = "こんにちは!";
sheet.getRange("B2").setValue(message);
これをコピーしてmyFunction
関数に追加してみましょう。
![コードを追加](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-3-7.jpg)
追加したらファイルを保存して実行します。
![保存して実行する](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-3-8.jpg)
実行完了後、スプレッドシートを確認すると、
![B2セルに書き込み](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-3-9.jpg)
B2セルに「こんにちは!」と入力されていることが確認できました!
複数のセルに値を書き込む
複数のセルに値を書き込む場合は、範囲を指定して値を設定します。
以下の例では、C3からE3までのセルに、1から3までの数値を順番に書き込んでいます。
const values = [1, 2, 3];
sheet.getRange("C3:E3").setValues([values]);
これをコピーしてmyFunction
関数に追加し、実行してみます。
![コードを追加](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-3-10.jpg)
スプレッドシートを確認すると、
![複数の値の書き込み](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-3-11.jpg)
C3セルからE3セルに複数の値が入力されていることが確認できました!
フォーミュラの書き込み
スプレッドシートでは、セルにフォーミュラ(数式)を書き込むこともよくあります。フォーミュラを使うことで、データの計算や集計を自動化することができます。
sheet.getRange("F3").setFormula("=SUM(C3:E3)");
これをmyFunction
関数に追加して実行します。
![コードを追加](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-3-12.jpg)
実行完了後、スプレッドシートを確認すると、
![フォーミュラの書き込み](https://uncle-gas.com/wp-content/uploads/2023/06/image-3-13.jpg)
F3セルにSUM関数が入力されていることが確認できました!
以上が、スプレッドシートに値を書き込むための基本的な手法です。GASを使用することで、より高度な処理や自動化も可能です。例えば、他のAPIからデータを取得し、スプレッドシートに書き込む処理を自動化することもできます。
まとめ
この記事では、GASを使ってスプレッドシートに値を書き込む方法について解説しました。
スプレッドシートは、データの整理や処理に欠かせないツールですが、GASを活用することでさらに効率的に操作できるようになります。
ぜひこの記事を参考にして、GASを使ったスプレッドシートの活用に挑戦してみてください。
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